今回は続きとして「響板」について紹介していきたいと思います。

「響板」に使われている木材は主にスプルースが使われています。
スプルースは材質的に柔らかく、十分に乾燥させると音響学的に振動を伝える能力が高いためです。

響板の面は平らではなく、響板の中心が山なり状に隆起している構造で振動膜の原理を活かしています。

響板 クラウン 画像

大袈裟ですが上の図のように響板が盛り上がっている状態になります。

また、響板の中心の厚さは9ミリとなっており中心から徐々に薄くなっていきます。

つまり、中心から端にいくにつれ厚さを薄くすることで最大限の柔軟性を持たせ、響板全体での振動の伝達と広がりを最適な状態にしているということになります。

また、「響板」は前に掲載した「リム」と密接な関係を持っています。

スタインウェイではリムも発音体と考えて作られている、ということです。

DSC01816

上の画像は、スタインウェイのリムと響板になります。
画像の上側、横に木目が走っている赤っぽい部分がリム。画像下側、下に木目が走っている白っぽい部分が響板。

その境目となる部分がお互いがピッタリと隙間なく貼り合わされています。
これは響板の振動がリム全体に伝えられるように作られているのです。

これにより響きが長く保たれてスタインウェイの音色と響きが生み出されます。